まほろば紀行

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談山神社~伝承を求めて

時は、西暦645年
二人の御仁が山中深くへやって来た。
そこは、多武峰(とうのみね)と言った。

大和の国、現在の奈良県桜井市の南部に広がる多武峰は、深き森である。

二人とも只者でない雰囲気に包まれていたが、森の隙間に降り注ぐ光のカーテンが
後を行く青年を照らす時、その衣装と相まって、雅に見える。

先を行く男は、時々青年を気遣うように見えた。
やがて多武峰を深く分けてやったきたところで、二人は言葉を交わしたのである。
何やら談合が行われた……


やがて人々は「談い山」などとこの山を呼んだ。
そんな伝承から談山神社の社号になったと伝わる。

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二人の御仁の出会いを伝承する、けまりの庭。
庭の右上には、世界で唯一の木造十三重塔が見える。
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十三重塔からさらに階段を登ると、楼門と拝殿へと続く。
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楼門をくぐると現れる、壮麗な本殿
その背後には、伝承の談い山が深い森を形成する。
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いっぽう拝殿を支えるのは、等間隔に配置された朱色の列柱
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けまりの会で出会った二人が多武峰に登る時
この国の歴史が動き始めたのはではないだろうか?

最後に、付け加えておくと、先を行く男を中臣鎌足
そして後を行く青年は中大兄皇子と言った。


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# by travel2013 | 2016-04-06 19:00 | 奈良紀行 | Comments(0)

それはまるで、山中の滑走路のようで……

山の中に埋もれたプラットホーム。

それは、昔の駅舎の跡。

大きな事故……そして、複線化と共に廃線の途へ。

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人が消えたことによって

ダイヤというものも消えてしまった。

だからここには、時間というものは存在しない。

しかし、朝が来れば夜がやって来る。

時には雨が降り、雨音だけが静かにホームの床に響くだけ……


旧東青山駅(近鉄大阪線)



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# by travel2013 | 2016-03-23 19:00 | 三重紀行 | Comments(2)

AM10:00

駅を取り巻く環境は、月日の数だけ進化をたどる。
今、生活の舞台は、車を中心とした道の世界へ。

近くて遠くなってしまったアーケードの世界が
駅を背にして月日の数だけ眠りゆく

いや背にしたのはアーケードではなくて、駅前を中心とした
新興勢力が背を向けてしまった。

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眠りゆくアーケードの世界にも
少し遅めの太陽が眩しく路を照らす……

ただ、あの路の先には、きっと猛スピードで
私達の生活が目まぐるしくAM10:00の時を刻んでは
昔の記憶は、遠い過去へ置き去りにしていくのだろう。


奈良県桜井市駅界隈




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# by travel2013 | 2016-03-14 19:00 | 奈良紀行 | Comments(0)

追憶の季節

無造作に置かれた、塩化カルシウム……

その先には、石段が続く。

しかし行く手には、鉄柵が張り巡らせれていた。

足元を見れば、黒く丸く小さな珠が散らばっている。

何処かで”ピィーと鳴いような気がした。


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近づいてみると鉄柵は、手動で開閉できる構造になっていた。

人にとっては、いたって単純の仕掛けの施錠でも

彼らには高いハードルだった。

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石段を覆うように、千年桜が枝を広げていた。

花のない景色に誰もが無関心で静かな世界は

やがて暖冬が急速に溶かしていく。


奈良県宇陀市~仏隆寺


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# by travel2013 | 2016-02-14 23:15 | 奈良紀行 | Comments(0)

三棟の本殿

鳥居の大きさに比べて、社殿へ通ずる道は、細長く民家を壁にしていた。
乾いた台地を潤す雨は、暫く影をひそめているようだ。
その代わりに乾いた風ばかりが、冷たい季節の便りを運んでくる。

私は、その道を歩き出す。
やがて榛原街道に突き当たった。
そして正面には、二の鳥居があった。

すなわち境内への入口である。
拝殿までは、遮るものは何もない。
ただ周りを見渡せば巨木が聖域を形成しているように見える。

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巨木の中で、私が目にしたもの
それは、色鮮やかな朱色をした春日造り本殿である。
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鎌倉時代の色彩が蘇った様子は、緑の中で一際鮮やかに写る。


奈良県宇陀市~宇陀水分神社






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# by travel2013 | 2016-02-01 00:01 | 奈良紀行 | Comments(0)

旅初心者が旅人を目指して奮闘する旅紀行です。


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