観光客にとって、視覚からの情報は、重要だ。
現に私は、ひょこひょこやって来た!
私の視界には、不思議な形をした城壁が広がっていた。
まるで段々畑を思わせる石垣は、かつて水軍の城だった。
しかしこの石垣についての記述を、発見することは出来なかった。
整備された石垣は、時代を積み重ねることで、いつか歴史の一部になるのかも知れない。
三重県鳥羽市~鳥羽城跡~
観光客にとって、視覚からの情報は、重要だ。
現に私は、ひょこひょこやって来た!
私の視界には、不思議な形をした城壁が広がっていた。
まるで段々畑を思わせる石垣は、かつて水軍の城だった。
しかしこの石垣についての記述を、発見することは出来なかった。
整備された石垣は、時代を積み重ねることで、いつか歴史の一部になるのかも知れない。
三重県鳥羽市~鳥羽城跡~
風はまだ冷たい。
黒装束は北からの冷たい冷気を幾分かは、和らげている。
懐に忍ばせ巻物には、こう記されている。
『忍法、空中散歩の術』と
男は、大きく息を吸い込んで、呼吸を整えると次の瞬間!?
シュタタタタッ!
サササササッ!
空に張り巡らされた"黒い糸"を辿り北へ駆けて行く!
其の先には、伊賀上野城があったの巻
巨大な一枚岩は、まるで巨大な屏風のようにも見える。
「語り場」と呼ばれる小さな小屋で音を発すると
あら不思議!?
「聞き場」にいる人には、まるで岩から音が発せられたように聞こえてくる。
そんな、おおむ岩の山頂からは、長閑な田園風景が広がっている。
三重県志摩市
プロローグ
「お客さん、普通のver.と怖いver.とありますが、どちらに致しましょう?」
「それじゃあ、せっかくなんで怖いver.で」
確かこんなやり取りがあった後、お姉さんは土間を出て行った。
その後私は、幻影城なる土蔵へ足を踏み入れることになった。
土蔵の中は暗かった。
「ピカピカ!ガガガガ!」
幻影城では光と音響が相まって、奇譚な物語が、次から次へと展開されていく。
私は興奮のあまりカメラのシャッターを切ることを不覚にも
忘れてしまったのであった。
第一章~ベンチの黒猫を探せ!
ここは、三重県鳥羽市
国道沿いには、鳥羽水族館やミキモト真珠島など三重県有数の観光スポットが道路を挟んだ海側に広がっている。
私は、そんな賑やかな風景を背に山側へテクテク歩いていた。
大里通りを幾分か進んで行くと、一軒の古めかしい建物へ到着した。
間違いない、目印の白いベンチと黒猫!
スリガラス越しに明かりが漏れている。
私は引き手に手をかけた瞬間!?
江戸川乱歩館の扉が開かれたのであった。
第二章~美人画の謎を追え!
低い天井と真っ直ぐ伸びる梁の間に取付けられた明かりが、館内の角に影を創る。
土間を2~3間進んだ左手に和室があった、絵心のない私でも見覚えのあるような
美人画を発見した。中には夢二もあった。
振り返るとお姉さんが名探偵ばりの解説で美人画の謎を解き解き明かしたのだ。
岩田準一氏、夢二に師事した画家で民俗研究家である彼が半生を過ごした、この建物が江戸川乱歩館であり、乱歩作品の押絵を書いたのが岩田氏だった。
展示物には、書簡のやり取りもあり、中には横溝正史の名もあった。
そして、私は土間を通り抜けた先にある幻影城の延石に底の磨り減った
デッキシューズを並べたのであった。
第三章~昭和の小路へ!
幻影城で乱歩ワールドを堪能した私は、岩田氏の書斎から先に伸びる通路
を進んで行った。
そして、私は発見したのです。あの自転車を……
その名は、黄金バット号!(と勝手に命名)
見渡す限りと言うと、いささか誇張しすぎだが
私の周りには、田園風景が広がっている。
幹線道路から、少し入った道を、時々軽トラックが走って行く。
私のような田舎者から見ると、地方都市の開けた
田畑は、田舎のそれと違ってとても整備されたように感じられた。
そんな、空間には、一つは森のように見えて
もう一つは、コンクリートそのままに
昔の記憶を留める二基の防空壕跡が点在していた。
私は、青空の広がる田畑の一角で足を止めた。
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